2009年7月19日日曜日

ピアニスト・辻井伸行さんに思う…






こんばんは、本名です。

一昨日私の母から連絡がありまして、クラシックのCD
届きました。

今大変に話題の盲目のピアニスト「辻井伸行」さんの
待望デビュー2枚組アルバムです。

ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した
ことは大変なニュースとなっていましたし、私もぜひ一
度聞いてみたい…と思っていたところでしたが…。

実は、母が私にCDを届けてくれたくれたのは理由があっ
て、辻井伸行さん、1995年、全日本盲学生音楽コンクー
ル器楽部門ピアノ部門第一位受賞…の後に1998年に、私
の従兄であります、指揮者「本名徹次」指揮による、大
塚センチュリー交響楽団と共演し鮮烈なデビューを飾っ
たという話なのでした。

早速、iMacにインストールして、今夜はとても心地よい
ピアノ演奏をバックに仕事をしています。


しかし、この一つの事実だけでなく…

私は、現在、お蔭様で五体満足。
言わば不自由無く生活ができる環境にあり大変に感謝し
ているのですが、辻井さんのCDを静かに聞いていると、
演奏の善し悪しまでは理解できずとも、心の底から強い
感動がこみ上げてきました。

その反面、自分が現在置かれている立場に対して、とて
つもない反省と、甘えの構造が浮き彫りとなり、大変に
考えさせられる時間を過ごしています。

私は、実はちょっとだけですがギターを遊びで弾いてい
ます。若気の至りで…27年前に地方都市でレコード等を
ボランティア資金??をもって制作したりしたのですが、
視覚もあり、それなりに、父親のDNAを少しもらって、
感性に対しては自信があるにも関わらず…

ギター一つも満足に弾けず…
全ての生活において、全ての物事に対して…
まだ十分にその力を発揮できないでいる自分に
とてつもない劣等感を覚えてしまいました。

ギターで言えば、長谷川きよし氏もそうでしょう。
ステービーワンダーもそうでしょう。
沢山のハンディ(失礼)をお持ちの方々が、何故それだけ
に可能性を追求できるのか…。当然、私たちが知り得な
い見えない努力があるのですが…

今夜、辻井氏のピアノを聞きながら、コンピュータに
向かっていても、無意識に涙が流れてきます。


そっと意識的に…目を瞑ってみました。

その瞬間、今まで対応してきた全てのものに対して…
何も出来ない自分に気がつきます。

マウスをつかんで、何が出来るのか。
飲みかけのはずだったワイングラスには、どの程度の
ワインが残っているのか?
タバコに火をつけたいのですが、ライターの火はどの
程度燃え上がっているのか…。
キーボードの文字列は、どうだったのか…。
ましてや、今自分がどこにいるのか…。




世界不況、景気低迷、マネーゲーム、恋愛、政治不信
いがみ合い、殺人、戦争等、私たちの回りには日々沢
山の問題が山積みです。

しかし明日から私はちょっと考えてみたいと思います。

自分にとって大切な選択肢というコトを…。
そしてその選択肢を、ちょっと目を瞑ってしっかりと
考えてみたい「見つめたい」と思います。



静かな夜です。静かな時間です。今夜は静かな心です。



また、明日もしっかりと生きて行こう…と思います。

辻井伸行さんのメロディに心から…深謝!!



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